3・27サヨナラ弾で城島に「ジョージア魂賞」

[ 2010年12月4日 06:00 ]

「ジョージア魂」賞選考委員特別賞の広島・天谷

 今季新設された「ジョージア魂賞」の年間大賞表彰式が3日、都内ホテルで行われた。「ジョージア魂賞」全12プレーから第1回大賞に輝いたのは3月27日の横浜戦(京セラドーム)でサヨナラ弾を放った阪神・城島健司捕手(34)。手術した左ひざのリハビリで欠席した城島は喜びのビデオメッセージを届け、選考委員特別は広島・天谷宗一郎外野手(27)が受賞した。2人にはトロフィーと副賞として城島に賞金100万円、天谷に賞金30万円が贈られた。

城島「鳥肌立った」日本復帰1号延長サヨナラ弾!

また出たスーパーキャッチ!今度は天谷だ

 スクリーンに映し出された城島の顔は、何とも言えない満足感にあふれていた。栄えある第1回の大賞。それが何よりもうれしかった。

 「1回目というのは記憶に残りますからね。自己満足ではなく、いいプレーを見せられたという思いはあります」

 大賞に輝いたプレーは開幕2戦目。同点で迎えた延長11回2死から、左中間へ放ったサヨナラアーチだった。これが日本復帰1号。「日本に戻ってきて正直、僕が一番不安だった。あれで阪神の一員になったんだと思えてホッとした」。不安が自信に変わり、阪神ファンのハートをつかむ価値ある一撃だった。

 ジョージア魂賞のコンセプトは「全てはチームの勝利のために」。一振りでチームに勝利を呼び込んだ一撃は、ファン投票9万2534票のうち最多の1万5450票を集めた。加藤良三コミッショナーは「去年のWBCを見て城島選手には地球上どこでも生きていける生命力を感じた」と話し、同賞を提供する日本コカ・コーラ社の篠原幸治副社長は「ジョージアが応援する働く人たちにプレーで力を与えてくれた」と称賛した。

 現在、リハビリ中の城島は続けた。「今は開幕からいいプレーを見せるための試練。来年もこの賞をもらえるよう地味でも勝利に貢献するプレーをしたい」。連続大賞獲りへの意欲は来季の開幕宣言でもあった。

 ≪スーパーキャッチの天谷に特別賞≫特別賞の広島・天谷は8月22日、横浜戦(マツダスタジアム)でのスーパーキャッチが評価された。1・8メートルの右中間フェンスを駆け上がり、体をそらしながらスタンドイン確実だった大飛球を好捕した。天谷は「自分の力量ではまだまだ」とした上で「来季は3割を目指したい。投手やチームを助ける守りをしたい」とゴールデングラブ賞にも狙いを定めた。

続きを表示

2010年12月4日のニュース