旧広島市民球場の解体着手 跡地は緑地広場に

[ 2010年11月29日 10:09 ]

解体に向け作業が始まった旧広島市民球場

 広島市は29日、昨春までプロ野球・広島カープの本拠地として使われ、取り壊しへの反対運動が起きている旧広島市民球場(広島市中区)の解体に着手した。

 29日はグラウンド内に作業事務所を設置。来年秋までに、外野スタンドの一部を「メモリアル」として残した上で解体し、跡地に緑地広場などを整備する方針。
 原爆ドームの目の前に立つ旧市民球場は1957年に誕生。被爆地の「復興の象徴」として親しまれたが、マツダスタジアム(広島市南区)の完成を受けて、市は取り壊しを決めた。
 一方、一部の市民グループが「市民合意が得られていない」として反対。解体差し止めを求め広島地裁に提訴している。

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2010年11月29日のニュース