ツインズ 若い西岡に4年契約を用意

[ 2010年11月29日 06:00 ]

 ポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指すロッテ・西岡剛内野手(26)に対し、独占交渉権を獲得したツインズが4年契約を用意していることが27日(日本時間28日)、分かった。過去の日本人野手は3年が通例だが、球団側は26歳という若さを考慮。地元紙は最大1500万ドル(約12億6000万円)まで用意していると伝えており、今季年俸1億7000万円の西岡にとって、破格の提示となる可能性が出てきた。

 大リーグ関係者は西岡の契約について「若いし、さらに伸びる可能性の高い選手とツインズは評価している」と言及。日本人野手最年少の26歳での移籍は大きな魅力で、関係者の話を総合すると、30歳シーズンまで確保した4年契約へ向けた準備を進めているという。

 大リーグでの実績のない日本人野手は、これまで「3年」契約が通例だった。過去に入札制度で移籍したイチロー(マリナーズ)、岩村(レイズ)も同様。入団時に4年契約を結んだ野手はFAを含めても福留(カブス)の1人だけだ。球団にとってはリスク回避、選手側にとっては付帯条件にFAをつけることで、契約満了後に自由に球団を選択できる意味合いを含め、その目安ともいえるのが年俸調停の権利も得られる3年だった。しかしスミスGMが「試合だけでなく、打撃や守備練習もすべて見ている」と語るなど、ツ軍はこれまで西岡を徹底的に調査。日本人野手「最長タイ」となる4年契約は、米球界に適応できると判断したからこそのVIP契約といえる。

 応札額を530万ドル(約4億4500万円)に抑えられた点も大きい。ツ軍の地元紙は西岡との契約に向けて、1000万~1500万ドル(約8億4000万~12億6000万円)の用意があると報道。4年総額1500万ドルなら、年平均375万ドル(約3億1500万円)。今季年俸1億7000万円から倍近い昇給と、西岡にとっても申し分ない条件となる。

 ツ軍は捕手のマウアーに8年契約、主砲モーノーに6年契約と、主力選手を長期契約で確保し、チームの基盤を固めてきた。西岡へ4年契約提示となれば、期待の表れともいえる。独占交渉期間は30日間あるが、破格の条件によって交渉はスムーズに進みそうだ。

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2010年11月29日のニュース