楽天 ワンランク上の球団へ目先の収支より投資

[ 2010年11月25日 18:58 ]

 楽天は岩村、松井と相次いで元大リーガーの内野手を獲得した。星野監督の招聘から始まった今オフは、最下位からの巻き返しに向け積極的な補強が続いている。

 得点力不足や粗い守備に悩まされたチームは、他球団との競合に勝ち抜き、望みうる最大限の人材を確保した。ここまでは百点満点か、と問われた米田球団代表は「そうでしょう」。さらなる補強も「継続してやっている」と話した。
 球団創設時から強調してきた「健全経営」を目指す方向性は変わっていない。しかし、目先の収支を優先する手法には手詰まり感があった。今季は低コスト路線を推し進めたが、観客減が響き赤字幅は膨らむ見通しだ。
 関係者によると、今回の補強では2年間で岩村に総額6億3千万円、松井にも総額5億5千万円以上を投じるという。別の球団関係者は「球団のレベルをワンランク上げたい。それが将来の球団経営にうまくつながっていけばいい」と狙いを明かす。
 リスクを冒しつつ、全体の収入を大きくする手法への転換。その象徴的存在である2人には、人気、実力両面で大きな期待が掛かることになる。

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2010年11月25日のニュース