名手・井口“一瞬の迷い”で送球ミス

[ 2010年11月1日 06:00 ]

<中・ロ>1回2死一、二塁、一塁走者・和田(左)と交錯しそうになり、一塁に悪送球する井口

 【ロッテ1―12中日】名手の一瞬の迷い、だった。ワンサイドゲームでの大敗。もちろん最大の原因はマーフィーの大乱調だが、その分かれ目となったシーンが初回の井口の守備にあった。

 1点を先制され、なお2死一、三塁。打者・野本のボテボテの打球を二塁ベース寄りで捕球した井口が、一塁へ悪送球。最少失点で終わったはずが、4失点につながった。今季143試合でわずか7失策、守備率・990だった名手が、なぜ送球ミスを犯したのか。青山総合ベンチコーチは「あれだけのフルスイングだったし、バットが折れたことでスタートが遅れた。その部分がミスにつながった」と説明した。
 折れたバットは一、二塁間へ飛んでいた。失速した打球に井口の出足は若干、遅れる。一塁走者と重なる位置での捕球となった。前のめりになりながら、慌てて一塁へ投げたことで、送球は右翼側にそれた。井口は「ちょっと走者が重なった。ゴロに入っていく角度が難しい角度だった」と振り返った。
 二塁へトス、一塁走者にタッチ、一塁への送球。1つのアウトを取るのに3つの選択肢が考えられた。強振したバットが折れ、打球が弱まる中での一瞬の迷い。結果的に試合を左右する失策だった。
 ▼ロッテ・上川内野守備走塁コーチ(初回の井口のプレーについて)バットも気になっただろうし、走者の動きもあるし難しいプレーだった。

続きを表示

2010年11月1日のニュース