マーフィーぶち壊し…2回持たず7失点KO

[ 2010年11月1日 06:00 ]

<中・ロ>1回2死満塁、谷繁(中上)に押し出し四球を与え悔しがるマーフィー(左)

 【ロッテ1―12中日】マーフィーの先発起用は大失敗だった。渡辺俊が数日前から第2戦先発をにおわせる行動をしたこともあり、中日打線は左の野本、大島をスタメン起用。だが、渡辺俊の演技は無意味となった。助っ人左腕は1回1/3で7失点KO。序盤で試合をぶち壊した。

 「思ったところに投げられなかった。大事な試合の先発を任されたのにチームに迷惑をかけて申し訳ない」
 初回、左前打された先頭・荒木への初球の直球がすべてだった。ストライクを欲しがって手投げになったため腕の振りが鈍く、球速は134キロ。この試合の最速145キロより11キロも遅く、コースも真ん中高めでは痛打されて当然だった。球宴後は先発10試合中5試合で初回に失点。西武、ソフトバンクとのCSでも、いずれも四球をきっかけに初回に失点していた。制球を意識するあまりに腕が振れず、球威がなくなる悪循環。何より第1戦で完ぺきに封じた攻撃の起点となる荒木を目覚めさせたのが痛かった。

 ≪日本シリーズ7失点以上は6年ぶり≫ロッテの先発マーフィーが1回1/3を7失点で降板。日本シリーズで投手の7失点以上は、04年第2戦で松坂(西)が8失点して以来6年ぶり。シリーズの最多失点記録は98年第5戦新谷(西)の10失点だが、外国人では88年第2戦郭(西)、00年第3戦ラジオ(ダ)と並ぶワーストタイとなった。ロッテは第1戦の成瀬に続いて左腕投手が先発。シリーズ第1、2戦で左腕が先発したのは81年日本ハム(高橋一、間柴)、00年巨人(工藤、メイ)、01年ヤクルト(石井一、藤井)に次ぎ4度目。チームが連勝した例はなく、今回もジンクスを破れなかった。

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2010年11月1日のニュース