落合采配ズバリ!中日12点爆勝で1勝1敗タイ

[ 2010年11月1日 06:00 ]

<中・ロ>9回2死一塁、浅尾から岩瀬に交代を命じ、岩瀬に渡すはずのボールを持つ落合監督(右)だったが、それに岩瀬が気づかずマウンドに向かったため苦笑い

 【中日12―1ロッテ】爆勝でお返しだ。日本シリーズ第2戦が31日、ナゴヤドームで行われ、中日打線が初回にいきなり4点を奪うなど14安打12得点と大爆発。対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。落合博満監督(53)は井端弘和内野手(35)を2番に戻すとともに、野本圭外野手(26)、ルーキーの大島洋平外野手(23)をスタメン起用。第1戦からオーダーを大幅に入れ替え、打線の爆発を引き出した。第3戦は2日に千葉マリンで行われる。

【試合結果
日本シリーズ日程


 9回2死。選手交代を告げた時に球審から真新しいボールを受け取っていた落合監督が大笑いしながら、ベンチを飛び出した岩瀬の背中に「おい」と声を掛ける。大きな忘れ物。指揮官はボールを守護神に投げた。11点リードの9回。不動のセットアッパー・浅尾、そして岩瀬を惜しみもなくマウンドに送る。浅尾がわずか2球で2死を取り、岩瀬も2球で最後の打者・細谷を仕留めてゲームセット。CSで本調子でなかった2人の復調を見極めるためだけの継投だった。
 「普段通りといえば普段通り。本拠地で2試合負けなくてよかった。使ってみたい選手をほとんど使えたので、収穫もあった」

 ▼07年中日の日本シリーズVTR 日本ハムと対戦。初戦は川上(現ブレーブス)が先発も、初回にセギノールに3ランを浴びるなどチームは1―3で黒星。しかし第2戦は中田の好投などで8―1で勝ち1勝1敗に。舞台をナゴヤドームに移した第3戦は、12安打9点の猛打爆発で9―1で勝利。第4戦は5投手の継投で4―2と逃げ切って王手をかけ、第5戦は先発・山井が8回までパーフェクト投球を披露。落合監督は9回を岩瀬に託して1―0で勝ち、4連勝で53年ぶり2度目の日本一に輝いた。

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2010年11月1日のニュース