渡辺監督が涌井再生へ実演指導 下半身を修正

[ 2010年10月4日 06:00 ]

<西武練習>涌井に投球のアドバイスをする渡辺監督(右)

 西武・渡辺監督が、9日のCSファーストS開幕投手を務める涌井に、約20分間の直接指導を行った。2年ぶりの日本一へ、シーズン終盤は6試合で1勝2敗と不振に陥った右腕の再生に着手した。

 西武ドームの三塁側ブルペンで涌井が投球練習を始めると、指揮官が歩み寄った。「何も言ってないよ」とけむに巻いたが、自らが実演しながらアドバイスを送った。渡辺監督は不振の原因を下半身の使い方にあると見ていた。軸足となる右足に体重をしっかり乗せ、そこからステップした左足にうまく重心を移動させるようなしぐさを繰り返した。涌井は「良いときの下の使い方ができていないと言われました。下半身で粘って投げる?そんな感じです」と神妙な顔つきで聞き入った。
 涌井は日本一となった08年にもシーズンで10勝11敗と本調子ではなかったが、CS前にフォームを修正。CSでは1完封を含む2勝、日本シリーズでも1勝を挙げた経験がある。「自分と監督の思っているところが違ったので、それもあるなと思いました」と、修正点を理解した様子。2年前と同様に、一発勝負のポストシーズンで本来の投球を見せる。

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2010年10月4日のニュース