珍しい謙虚な阪神助っ人 誕生日に最高の思い出

[ 2010年10月4日 07:47 ]

 【阪神7-2広島】外国人には珍しく、謙虚さを持ち合わせる阪神・マートン。疲れの出る球宴前に調子を崩すと、和田打撃コーチの助言に耳を傾けた。それが修正能力の高さにつながる。

 前かがみになっていた打席での姿勢をやや直立した形にして、内角球へのバットの出方を修正した。日本記録に並ぶ記念の一打は内角球。全体練習前には室内練習場でのフォームチェックを欠かさない。「ただやるだけの練習はやりたくない」と言い、広角に打ち分ける技術は努力の裏付けがあった。
 記念日は、決して忘れないだろう。10月3日。この日は自身の29歳の誕生日だった。カブスに在籍していた07年を回想する。「翌日は初めてのプレーオフだった。スコッツデールで妻と食事したんだ」。1人100ドルの高級店を素通りし、20ドル程度のディナーで出陣したことが、これまでの一番の思い出だった。

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2010年10月4日のニュース