“恩返し”のポスティング…球団は有効に使えるか?

[ 2010年10月4日 19:21 ]

 昨年のWBCでの活躍で、抑え切れないほどメジャーへの思いは膨らんだ。ただ、2004年の球界再編で希望を押し通して入団し、創設から支えた楽天への愛着も人一倍ある。岩隈は悩んだ末に「ポスティング」という選択に行き着いた。

 「お世話になった球団に、何か形として残したい」。岩隈は親しい球団関係者にこう語っている。来年には海外FAも取得できるが、海外に移籍した場合は球団に補償金は入らない。せめてお金だけでも、と決断の裏には“恩返し”の側面もあるようだ。
 一方、球団は「功労者」としての特別な措置であることを強調した。4年ぶりの最下位に沈んだチームにとって、これを先例に、田中らが次々と移籍を希望するような事態を恐れたためだろう。掛け替えのない戦力を失って得る大金を有効に使えるのかどうか。“恩返し”に応えるためにも。

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2010年10月4日のニュース