日本人PO進出崖っ縁…斎藤復帰戦で大乱調

[ 2010年10月4日 06:00 ]

フィリーズ戦の9回に6番手で登板、1/3回を2安打3四球で2失点だったブレーブス・斎藤

 【ブレーブス0―7フィリーズ】ブレーブスが、プレーオフ進出の崖っ縁に立たされた。フィリーズに2連敗し、右肩痛から15日ぶりの復帰登板となった斎藤も1/3回を2安打3四球、2失点の大乱調。ワイルドカード争いは、この日勝ったパドレスに並ばれ、決着はシーズン最終戦にもつれ込んだ。

 「肩は問題ない。マウンドで修正がきかなかった。ほぼ全部と言っていいほど思い通りになっていない」。斎藤の試合後の硬い表情がすべてを物語っていた。0―5の9回と楽な場面での登板だったが1死一、二塁から適時二塁打を浴び、敬遠後に押し出し四球を与えて降板。マクダウェル投手コーチは「問題なく投げられると確認できたことが一番重要」と話したものの、今後にも不安の残る内容だった。
 ブ軍は3日の今季最終戦で敗れてもチャンスは残るが、勝ってもパ軍が敗れない限り、ワンゲーム・プレーオフに持ち込まれることになる。日本人選手の所属球団は98年のヤンキース(伊良部)以来、12年連続でプレーオフ出場を果たしてきたが、唯一可能性の残るチームが背水の陣で臨む。(小林由加通信員)

 ≪敗れた場合も進出の可能性≫ナ・リーグの残り2枠のプレーオフ争いの決着は4パターン。ブレーブスは3日の最終戦で勝った場合、(1)(4)の2通りがある。敗れた場合も(2)のようにパドレスが敗れれば決定戦を経て進出の可能性が残る。(3)の場合、ブ軍は終戦。ジャイアンツとパ軍が勝敗で並ぶが、直接対決の成績が上回っているパ軍が地区優勝となる。

 ≪地区優勝決定は最終戦へ持ち越し≫ア・リーグ東地区もし烈な優勝争いを展開中だ。161試合を消化し、ヤンキースとレイズが95勝66敗で同率首位。地区優勝決定は最終戦へと持ち越された。すでにワイルドカードは同地区2位球団に決定。最後まで並んだ場合は今季の直接対決で10勝8敗と勝ち越しているレイズが優勝となる。ヤ軍ジラルディ監督は「あきらめずに戦っている選手を誇りに思う」と話した。

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2010年10月4日のニュース