早大先制許すも逆転でタイ 斎藤借り返す!

[ 2010年10月4日 06:00 ]

<早大・東大>6回2死一、二塁、渡辺侑の適時二塁打で勝ち越し、ブルペンで手をたたく早大・斎藤

 東京六大学野球第4週第2日は3日、神宮球場で2回戦2試合が行われ、前日5年ぶりに東大に敗れた早大は先発の福井優也投手(4年)が5安打2失点の完投勝利で、1勝1敗のタイに戻した。3回戦は4日に行われ、早大は通算30勝を狙う斎藤佑樹投手(4年)が先発する予定。

【試合結果


 【東大2―7早大】一瞬ヒヤリとさせられた。前日、5年10季ぶりに敗れた東大に初回いきなり2点を先制される苦しい立ち上がり。それでも先発の福井優が2回以降立ち直り、2失点で完投。「初回は慎重にいきすぎました。まさかきのう負けると思ってなかったので勝ち点取れなかったらどうしようとか、いろいろ考えてしまいました」と正直な心境を吐露した。
 これで1勝1敗のタイとし、勝負の行方は4日の3回戦に先発する斎藤の右腕に託された。この日の斎藤は登板こそなかったものの、試合途中からブルペンで力のこもった投球練習を行うなど、7回3失点で敗戦投手となった前日のショックは振り払った様子。昨夜のミーティングでは「切り替えて試合に臨む」ことを全員で確認したという。勝てば勝ち点3となり優勝争いで優位に立つ。「後はエースに任せます」。福井優はナインの気持ちを代弁した。

 <東大 投手陣崩れた>連敗を35で止めた前日の勢いそのままに、初回の攻撃は鮮やかだった。1番・堀口の左前打を皮切りに1死満塁と攻め立て、押し出し四球と舘の中犠飛で2点を先制した。しかし、投手陣がリードを守れず逆転負け。御手洗監督は「いい出だしだったが、追いつかれてしまった」と残念そうに話した。それでも「このチームはもっと勝てると思う」と3回戦で02年秋の立大戦以来、8年ぶりの勝ち点を狙う。

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2010年10月4日のニュース