ヤクルト浜中獲り!近日中にも契約合意へ

[ 2010年10月4日 06:00 ]

オリックスから戦力外通告を受けた浜中治外野手

 ヤクルトがオリックスから戦力外通告を受けた浜中治外野手(32)を獲得することが3日、分かった。近日中にも契約合意に達する見込みだ。

 浜中は阪神時代の03年には4番を務め、06年は打率・302、20本塁打をマークするなど長打力には定評があり、「浜ちゃん」の愛称で関西での人気は高い。ただ、度重なるケガと若手の台頭で07年オフに阪神からオリックスへ移籍。今季はわずか4試合の出場で打率・143にとどまったが、ヤクルトはその実力を高く評価。トレードによる今オフの獲得を目指し、8月から本格調査を行ってきた。オリックス側の若返り策により、浜中が今月2日に戦力外通告を受けたことで、即座に獲得に乗り出した形だ。
 ヤクルトの今オフ補強ポイントの一つが右打者の獲得。球団関係者は「ウチには右打者。右投手が足りない。来季に向けてそこを補強していきたい」と説明する。今季終盤に固定されたレギュラー野手8人のうち、右打者は5人と豊富だが、控えの野手、代打陣には右打者が不足している。それだけに浜中が新加入し、かつての打棒を取り戻せば攻撃に厚みが増す。
 CS進出を逃したヤクルトは来季、小川新監督のもとで01年以来のリーグ優勝を目指す。浜中の獲得はチーム再建に向けた補強第1弾となり、新生ヤクルトの臨戦態勢を着々と整える。
 ◆浜中 治(はまなか・おさむ)1978年(昭53)7月9日、和歌山県生まれの32歳。南部から96年ドラフト3位で阪神入団。右の長距離砲として期待され、06年には自己最高の打率・302、20本塁打、75打点をマークした。07年オフにトレードでオリックス移籍。1メートル79、81キロ。右投げ右打ち。

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2010年10月4日のニュース