イチロー 借金40の終戦も「ストレスは全く違う」

[ 2010年10月4日 11:00 ]

アスレチックス戦の5回、右翼線に2点二塁打を放つマリナーズのイチロー

 【マリナーズ3―4アスレチックス】1点を追う9回2死二塁、イチローの左飛で今季のマリナーズのシーズンが終わった。3打席目に同点の2点二塁打。8回も中前打で出塁し反撃の起点となった。だがすべての得点に絡む活躍もチームは勝てない。孤軍奮闘のメジャー10年目を象徴する最終戦だった。

 214安打、42盗塁。守備でも随所に好プレーを見せた。ただ個人として最善を尽くしても、一人の力ではどうしようもなかった。「期待してもらっていたわけですから、ファンの人には本当に申し訳ない」。主力選手としておわびの言葉が口をつく。自身初、今季両リーグでただ一人の全試合先発出場は、強い責任感の表れでもあった。
 とはいえ、同僚たちがつらいシーズンの支えでもあった。「(2年前と)同じ勝敗(61勝101敗)でもストレスは全く違う。どんなチームメートと過ごすかは大切なこと」。若い仲間たちと、来季の巻き返しを目指す。(共同)

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2010年10月4日のニュース