ホワイトセル逆転弾!熱い抱擁付き「宮本賞」獲得

[ 2010年9月12日 06:00 ]

<神・ヤ>8回2死三塁、逆転2ランのホワイトセルを迎える宮本(6)らヤクルトナイン

 【ヤクルト3―2阪神】ヤクルト主砲の一発がチームと宮本を救った。1点差に迫った8回2死三塁。ヤクルト・ホワイトセルが阪神・藤川の初球をファウルして独り言をつぶやいた。「まだストライクは2球ある。冷静にリラックスしろ」と唱え、2球目の外角低めの150キロに太い腕を伸ばした。浜風に乗った打球は左翼ポール際へ入り、虎党ぼう然の逆転14号2ランとなった。

 打線は7回まで相手先発・メッセンジャーに2安打と苦戦。アウト21個中15個がゴロによるもので、小川監督代行は「手も足も出なかった」と振り返る。5回には2死二、三塁から名手・宮本がまさかのトンネルで2点を献上。ホワイトセルに抱きついた宮本は「宮本賞をあげたい」と冗談めかして称えた。チームは小川政権最多の貯金2とし、6月25~27日(神宮)以来の阪神戦勝ち越し。虎に一泡吹かせたツバメが上位陣をかき回す。

 ▼ヤクルト・館山(7回2失点で今季9勝目)走者をためると怖い打線なので、回の先頭を出さないことを心掛けた。

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2010年9月12日のニュース