山本昌5連勝!「しょぼい投球」も責任きっちり

[ 2010年9月12日 06:00 ]

<中・横>5回2/3を2失点で無傷の5連勝を飾った中日・山本昌

 【中日7―2横浜】148日ぶりに立った首位の座を「おじさん左腕」がきっちり守った。5回2/3を8安打2失点と、苦しみながらも無傷の5連勝。中日・山本昌は「5点も取ってもらって、もうちょっとシャキッとしないと。後ろの投手に申し訳ないことをした」と反省の言葉を口にしたが、先発投手の役目は十分に果たした。

 4日の巨人戦(ナゴヤドーム)で最年長完封を達成した45歳左腕。前回ほどの球威と制球力はなかったが、それでも丁寧に低めを突き、5回まで無失点でしのいだ。3強による史上空前の大混戦。最下位・横浜相手に取りこぼしが許されない一戦で、先に点を与えることなく、試合をつくった。5―0の6回、下園の適時打と武山の左犠飛で2点を返され、なお2死二、三塁のピンチで鈴木にバトンを渡した。
 自身の持つ45歳以上での年間勝利数と連勝記録を更新。通算210勝は歴代19位となり、伝説のエース・杉下茂氏の持つ球団記録にあと1つに迫った。チームはナゴヤドーム8連勝となり、敗れた2位・阪神とのゲーム差を1・5に広げた。「(個人の)数字は関係ない。最近の先発陣の中で一番、しょぼい投球だったんで」。若い投手陣が次々に快投を続ける中、ベテランにしかできない老かいな投球術は優勝を狙う上では欠かせない。

 ≪8月以降5勝はチームトップ≫45歳1カ月の山本昌(中)が無傷の5連勝。自己の持つ45歳以上のシーズン最多勝利と最多連勝記録を更新した。また、40歳以上のシーズン最多連勝は08年山本昌自らが43歳でマークした7連勝だが、40歳以上で2度の5連勝は山本昌が初めてだ。これで05年の40歳シーズンからの勝利は7→11→2→11→1→5と5勝以上が4度。こちらは工藤と並び最多になった。今季山本昌は8月7日阪神戦で初登板。中日で8月以降に5勝は吉見の4勝を上回る勝ち頭。セでもほかに5勝は石川(ヤ)しかいない。

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2010年9月12日のニュース