ハムCS圏1差!ダル魅せた奪三振劇11勝目

[ 2010年9月12日 06:00 ]

<ソ・日>9回1死一、二塁、日本ハム・ダルビッシュは長谷川を三振に斬って雄叫び

 【日本ハム4―1ソフトバンク】9回表の攻撃終了時。三塁ベンチ前に日本ハム・ダルビッシュの姿はなかった。「交代か?」。スタンドがどよめいたその時、ベンチ裏から小走りで現れた。普段はベンチ前で行うキャッチボールをこの日は傾斜のあるブルペンで行った。入念な準備で完封を意識した。

 「疲れもないし、球威も落ちてなかった。(9回の)最初の四球がもったいない。完封しないといけなかったですね」
 ただ、4戦連続で白星から遠ざかっていることが信じられない投球内容だった。島崎投手コーチも「もはや配球とかそういう問題じゃない」と全球種の精度にうなった。中でも直球は全121球中、52球を占めた。自身も「きょうは真っすぐがよかった」と振り返る。
 4回2死二塁で迎えたペタジーニへの投球は圧巻だった。2球続けて内角へ145キロ前後のカットボールを投じ、2球目でバットをへし折った。3球目は外角へ135キロのフォークで目先を外し2ストライク1ボール。最後は内角低めへ151キロの直球を投げ込み見逃し三振に仕留めると、マウンド上で吠えた。3月20日の開幕戦(札幌ドーム)で黒星を喫した杉内との再戦で12三振を奪い1失点完投勝利。奪三振トップの左腕に5差の198奪三振と迫った。

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2010年9月12日のニュース