黒田6回1失点!ヤンキースなど全米が熱視線

[ 2010年9月12日 06:00 ]

<ドジャース・アストロズ>6回1失点も白星は付かなかったドジャース・黒田

 【ドジャース4―2アストロズ】今季限りでドジャースとの契約が切れる黒田博樹投手(35)が10日(日本時間11日)、アストロズ戦に先発し6回を4安打1失点。救援陣が打たれたため11勝目を逃したが、チームは延長戦で勝利し「勝ち負けは自分でもどうすることもできない」と淡々と話した。

 この日もスタンドにはフィリーズのスカウトが視察に訪れた。「調子はあまり良くなかった」というものの、1失点でまとめるのはさすがだ。打線の援護に恵まれず白星は増えないが、後半戦の防御率は2・57。登板11試合中9試合でクオリティー・スタート(6回以上を投げ自責3以内=QS)を記録している。これでQSはメジャー1年目の18回を上回る自己最多19回に達し「(QSで)評価してもらえるならありがたい」と話した。
 ここにきて、黒田株は急上昇。あるア・リーグのスカウトは「ヤンキースのトップスカウトが気に入っていて、キャッシュマンGMも同じ考えと聞いている」と証言した。今オフのFA市場では、大リーグ屈指の左腕リー(レンジャーズ)に次ぐ目玉といわれている。一部では、日本復帰を決断したとも報じられたが「来季のことはまだ全く考えていません。今はチームのためにベストなパフォーマンスを出せるよう集中して投げるだけです」と白紙を強調。チームは優勝戦線から脱落したが、背番号18に全米の視線が注がれている。

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2010年9月12日のニュース