上本が逆転サヨナラ弾!!西武連敗7でストップ

[ 2010年8月29日 20:24 ]

逆転サヨナラ3ランを放ち、片岡に抱きつかれ笑顔の西武・上本

 【西武5-3楽天】放物線を描いてスタンドに飛び込んだ打球が、連敗中のもやもやを吹き飛ばした。西武は2―3の九回1死一、二塁から上本が自身初のサヨナラ3ラン。ベンチから選手がなだれ込み、まるで優勝を決めたかのような騒ぎになった。連敗を7で止めた男は「中途半端に振って後悔しないように考えた」と胸を張った。

 終盤は嫌な流れだった。前夜に3回を投げたシコースキーを使いにくく、八回表に藤田が1点のリードをひっくり返された。先頭打者の栗山が出塁したその裏は、中島が併殺打、中村は空振り三振。九回も原のバント失敗があった中で、上本のバットが帳消しにした。
 球宴後から正捕手に定着する一方、責任を感じていた。連敗中は暴投が増え、体で止められなかった場面に苦言を呈されたこともある。20日の日本ハム戦では3点リードの九回2死から黒星を喫し、「ズルズルきていて引きずっていた。バットで返せて良かった」とようやく笑顔がのぞいた。
 渡辺監督は「きょうの試合はターニングポイントになる気がする」と話した。熱戦を終えた直後の汗なのか、心なしか目が普段よりも潤んでいるように見えた。

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2010年8月29日のニュース