上原「コージの日」に残留一歩前進の好救援

[ 2010年8月29日 06:00 ]

<エンゼルス・オリオールズ>九回裏を無失点に抑えガッツポーズするオリオールズ・上原

 【オリオールズ3―1エンゼルス】オリオールズ・上原が落ち着いた投球で試合を締めた。3―1の9回。2死から安打と暴投で三進されたが、昨年本塁打を浴びている4番ハンターを切れのある90マイル(約145キロ)直球で浅い中飛に打ち取り「僕は球速より切れ。思い通り。結果がゼロならOK」と笑顔を見せた。

 「敗戦処理から気持ちを切らさずやってきた。今はマウンドに上がれることがうれしい」。そう話す一方で「(ただ)完全なクローザーとは思っていない」とし、この日も本人は2死三塁からハンターを塁に出し、松井に打席が回ったら左投手に代えられていたと予想。しかしクレイニッツ投手コーチが「きょうはコージの日だった」と話すなど、首脳陣の信頼度は確実に増している。マクフェイル球団社長も「能力はもともと高く買っている。問題はいかにケガのない状態を続けられるか。しっかり見極めていきたい」と、残留オファー検討も示唆していた。

 ≪日本人13度目のWセーブ≫メッツの高橋も27日(日本時間28日)にセーブを挙げ、日本人投手が同日にセーブを挙げるのは13度目。02年4月17日に佐々木(マリナーズ)と伊良部(レンジャーズ)が初めて記録。その後も4月27日、5月15日、7月4日にマークした。07年には大塚(レンジャーズ)と斎藤(ドジャース)が8度、同じ日にセーブを挙げた。この日の上原&高橋は07年8月27日の大塚&斎藤以来。

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2010年8月29日のニュース