3Aで敗戦処理…我慢の日々続く井川「米で頑張ります」

[ 2010年7月24日 10:52 ]

 米大リーグ、ヤンキース傘下のマイナー、3Aスクラントンの井川慶投手が我慢の日々を送っている。「今の状況のままでメジャーに上がるのは、普通に考えれば難しいでしょうね」と冷静に受け止めている。

 最後に大リーグで投げたのは2008年6月。以来、マイナー暮らしが続く。昇格の最低条件である40人枠からも外れ、昨季は一度も、上から声が掛からなかった。

 今季与えられたのは、日本では敗戦処理と呼ばれる仕事だ。「短いリリーフより準備はしやすい」と言うものの、登板機会は先発投手が崩れた場合のみと不規則。ここまで16試合で2勝3敗、防御率は5・59と苦戦している。「ヤンキースで駄目なら他球団で」という望みも、「今の成績では、トレードもないでしょう」とみている。

 さらに格下の2Aでの先発を打診されたり「横から投げてみろ」と言われたこともある。気持ち良く野球ができる環境ではない。それでも「自分の武器であるチェンジアップを、いつでもどこにでも投げられるようにしたい」と持ち前の向上心は失っていない。

 阪神時代の先輩で元大リーガーの藪恵壹が日本球界に復帰するかもしれない、と聞き「自分もまだまだ」と励みにした。厳しい状況にも「契約は来年も残っているし、こっち(米国)で頑張りますよ」と力強く話した。(共同)

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2010年7月24日のニュース