アニキゆっくり休んで…“代役”狩野1号3ラン!

[ 2010年4月20日 22:28 ]

4回阪神2死一、二塁、中越えに3ランを放ち雄たけびを上げる狩野

 【阪神5-0広島】シナリオとすれば出来過ぎだろう。この日登録されたばかり、しかも1軍で初めて外野を守った阪神の狩野が四回に3ラン。今季初安打が本塁打となり、お立ち台に上がったヒーローは「やっぱり気持ちいいですね」と感慨に浸った。

 1点を先制してなおも2死一、二塁。甘い変化球をとらえてバットを振り抜くと、中堅方向へ放物線を描いた白球がフェンスを越えた。「上がってきてすぐに使ってくれた。結果を残さないわけにはいかない」との思いが結実した瞬間だった。
 昨季の正捕手は、城島の加入で出場機会が激減。しかし金本が先発を外れたことで再び活躍の機会が訪れた。真弓監督は「あの打撃は捨てがたい」と金本の記録がストップする前から狩野の外野手起用の可能性を示唆。出場登録を外れている間に、2軍戦で右翼も経験していた。金本の定位置、左翼の守りに「覚悟を決めて、出るからにはしっかりやろうという気持ちがあった」と役目をきっちりと果たした。
 狩野にとって4月20日は3年前にサヨナラのプロ初安打を放った日でもある。「途中に気付きました。いい日になりました」と、阪神に連勝をもたらした10年目の27歳は照れくさそうに笑った。

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2010年4月20日のニュース