Aロッド以来の逸材 初打席3ランの20歳 ただ今3割キープ

[ 2010年4月20日 08:37 ]

5日のカブス戦でメジャー初打席本塁打となる3ランを放つブレーブスのヘイワード

 メジャーの初打席、最初の一振りは3ランだった。グリフィー(マリナーズ)、ロドリゲス(ヤンキース)以来の逸材との呼び声高いブレーブスのジェーソン・ヘイワード外野手(20)は5日の本拠地開幕戦で鮮烈なデビューを果たすと、19日現在で打率3割2厘、3本塁打、15打点と才能の片りんを見せている。

 開幕戦の初スイングでのアーチは劇的。カブスの6年連続開幕投手ザンブラノが投じた3球目、低めの速球を豪快に振り抜くと、打球は右中間へ。AP通信によると、球団史上4人目のメジャー初打席本塁打となった。
 八回にも適時打し4打点。大物ルーキーは「大歓声で何も聞こえなかった。生涯忘れない」と興奮していた。試合前の始球式で大リーグ歴代2位の通算755本塁打記録を持つハンク・アーロン氏の投球を受けたシーンは、本塁打王を託されたかのようだった。
 アトランタ出身。196センチ、109キロ。2007年のドラフトで地元のブレーブスに1巡目指名され、マイナーで力を付けた。
 背番号「22」は高校の恩師の息子で、野球部のチームメートだったウィルモット君が付けていたもの。親友は06年に交通事故で他界。昇格時に迷わずこの番号を選んだ。開幕戦の本塁打は2人にささげるアーチとなった。

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2010年4月20日のニュース