不運な1失点…藤井、移籍初白星ならずも勝利呼び込む

[ 2010年4月20日 21:50 ]

 【巨人2―1横浜】先発投手の役割を果たした。巨人の藤井は、7回2安打1失点。待ち望む移籍後初白星はならなかったが、チームの勝利に貢献し「僕に勝ち星が付くのと、同じくらいうれしかった」と喜んだ。

 一回、いきなり不運に見舞われる。2死一塁から村田に平凡な飛球を打たせたが、右翼手の長野が捕球できず(記録は二塁打)、1点を失った。
 二回以降は見事だった。許した安打は三回の1本だけ。直球の球速は130キロ台中盤でも、多彩な変化球を低めに集め、凡打の山を築く。「相手投手はどんどん良くなっている。自分も負けられない」と譲らなかった。七回2死二塁では原監督が自らマウンドへ。「ひと呼吸置いて勝負できた」と藤井。敬遠の後、代打早川を打ち取り、最後のピンチもしのいだ。
 さらに収穫もある。過去3試合、疲れの出始める中盤以降に一発を浴びて白星を逃してきたことを踏まえ「同じ間違いをしてはいけない。より一層の丁寧さで投げた」という。先頭打者は一人も出さず、最後まで辛抱強かった。
 紛れもなく、勝利を引き寄せた103球。指揮官は「気迫がこもっていた。近いうちに必ず白星を付けてあげたい」と左腕をたたえた。

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2010年4月20日のニュース