石井一“味ある投球”で5回無失点投球

[ 2010年3月12日 06:00 ]

<ヤ・西>2回無死 石井一は、宮本を空振り三振に打ち取る

 【西武11-0ヤクルト】走者を出しても慌てない。西武の石井一が真骨頂を見せたのは初回だ。

 1死一、二塁でデントナ、ガイエルを連続で見逃し三振。110~120キロ台で球速差をつけたスライダーと、直球を低めに集めて「ランナーを出してからが勝負です。今でも走者を置いた時の方が自信がある」。4、5回も得点圏に走者を置いたが5回2安打6奪三振で無失点にまとめるなど、36歳のベテラン左腕は味のある投球を見せた。

 すべてセットポジションでの投球。4回は足の遅いデントナが走者ながら、あえてクイックを試した。「いつもダラダラっと開幕しちゃうんですけど…。今年は目的意識を持ってできている」と話すなど調整は順調だ。今季は変則日程のため、シーズンは30日からの開幕3カード目・ソフトバンク戦(西武ドーム)先発が濃厚だ。「(初登板は)5月ぐらいじゃないですか?」と笑ったが、早くも準備は整っている。

 ≪中島「ホームランは気持ちいい」≫西武の中島が初回1死三塁で、外角一辺倒の攻めだったヤクルト・デラクルスの直球を狙い澄まして右翼席へ。「状況に応じた打ち方ができた。ホームランは気持ちいい」と笑顔で話した。前日まで打率・176だったが「飛んだコースが悪かっただけ。気にしてなかった」。中村不在でより期待がかかる選手会長は「ホームランはもうオープン戦ではいらないですね。あとは(相手投手に)感覚をうまく合わせていければ」と話した。

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2010年3月12日のニュース