楽天ブラウン“期待の男”は聖沢!辛島!

[ 2010年3月12日 16:06 ]

 楽天のブラウン新監督は「主力に続く選手の底上げ」をテーマに掲げ、戦力の拡充を図った。メンバーの大きな入れ替えはないが、投打とも一定の収穫は得た印象だ。

 競争となった外野では、3年目の聖沢が頭角を現した。もともと定評のあった守備力に加え、課題だった打撃で成長を見せた。オープン戦に入っても好調をキープ。ブラウン新監督が好む俊足で、まずは打線の下位で起用される見込みだ。
 手薄な中継ぎの強化が課題だった投手陣は、抑え候補の新外国人モリーヨが鍵を握る。球威は十分にある一方、オープン戦では制球面の不安ものぞかせており、開幕まで見極めが続く。昨季は試合終盤にもろさがあっただけに、福盛や川岸を早めに投入する継投策を確立したい。また枚数が少ない左腕では、2年目の辛島が使えそうだ。
 主力にケガ人がいないのは好材料だろう。打線は4番起用が決まっている山崎、昨季首位打者の鉄平ら、開幕からベストメンバーがそろう。不振だった中村紀も昨季よりは状態が上向いており、リンデン、フィリップスらと並ぶ打線が実績通りに機能すれば、破壊力十分だ。
 岩隈、田中、永井と、昨季いずれも2ケタ勝利を挙げた先発3本柱も順調な調整ぶり。4番手以降に強烈なアピールがなかったことは残念だが、ラズナー、藤原、青山らが一皮むけた姿を見せられるか。
 昨季は驚異的な勝負強さで2位に躍進したとはいえ、チームの経験は浅く、選手層の薄さも否めない。開幕からスタートダッシュを決め、勢いに乗りたいところだ。

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2010年3月12日のニュース