「1」の青木ですから 狙うは当然日本「1」

[ 2010年2月9日 15:43 ]

打撃練習で打球の行方を追うヤクルト・青木

 小さくなった数字とは逆に背中は大きく見える。ヤクルトの青木は背番号を、若松元監督や岩村(パイレーツ)ら歴代のチームリーダーが背負ってきた「1」に変えた。オフには両足首の手術も受け、満を持して7年目に臨む。

 「足は問題なく、よく動けている。練習の質は上がった。首位打者も200安打も、中軸を任されるので打点王も狙いたい。足の状態もいいので盗塁王も取りたい」
 昨年は前半戦終了時点で打率2割5分に届かなかった。初のスランプだったが、後半は驚異的な高打率で最終的には3割に乗せた。「あの状況でよく頑張った」。シーズン前、WBCに出場するなど負担もあったが、巻き返せた。その自信が、自分が取った経験のあるタイトルに加えて打点王の奪取宣言にもつながっているようだ。
 
 目標に掲げるタイトルには関係ない守備でも、高田監督に教えを請おうとした。走攻守で、さらに上を目指す意識が高い。何より「日本一」という言葉をよく使う。「これまではリーダーと言われてもピンとこなかったが、率先してチームを引っ張っていきたい」。背中の数字がそうさせるのか、今季の青木にはすべてで頂点にこだわる並々ならぬ決意が漂っている。

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2010年2月9日のニュース