「小瀬のためにもやらなアカン」オリックス再出発誓う

[ 2010年2月9日 06:00 ]

金子は小瀬選手の祭壇の前で涙をこらえる

 オリックスは8日、沖縄県宮古島市内の宮古島市民球場で、5日に転落死した小瀬浩之外野手(享年24)のお別れ会を行った。

 グラウンドには祭壇が設けられ、岡田監督や選手ら球団関係者をはじめ、約300人のファンが遺影に献花し、最後の別れを告げた。
 この日は兵庫県西宮市の葬祭場で密葬が営まれたが、ほぼ同時刻の午後2時。練習を終えた全選手がバックネット前に整列すると、晴れ渡っていた空から突然、雨が降りだした。小瀬選手の打席入場曲であるTHE BLUE HEARTSの「電光石火」が流れ、参列者からはすすり泣く声が漏れた。村山良雄球団本部はチームを代表し「小瀬君が野球にささげた情熱を全員が引き継いで優勝することを誓います」などとあいさつした。
 10日の第3クールからは実戦練習となる紅白戦が始まるが、一塁と三塁ベンチには小瀬選手のユニホームを掲げることが決定した。「元気を出さなアカン。今年1年は小瀬のためにもやらなアカン」。岡田監督は落胆の表情を浮かべながらも再スタートを誓った。

 ▼オリックス日高剛選手会長 彼の姿はないが心の中では一緒。小瀬の分まで今季を戦っていかないといけない。

 ◆受付 オリックスは5日に転落死した小瀬選手への記帳を受け付けると発表。9日から11日に京セラドーム大阪2階の「Bsサロン」とスカイマークスタジアム「1階正面入り口」で。問い合わせはオリックス・バファローズ=(電)0570(01)8862=まで。

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2010年2月9日のニュース