辛口女房をバッサリ!成瀬「3・20」に照準ピタリ

[ 2010年2月9日 08:19 ]

フリー打撃に登場した成瀬

 【ロッテ担当・尾辻 剛】

 ロッテ・成瀬善久投手(24)が石垣島キャンプでフリー打撃に初登板した。直球、チェンジアップ、スライダーを外角中心に93球。安打性の当たりわずか9本に抑えて順調な仕上がりぶりを示した。
 「思ったより、いい球がいっていました。少し悪い球もあったけど、イメージ通りいった時の球は良かったですね。里崎さんから空振りを取れたのが一番うれしい」
 開幕投手最有力の左腕は竹原、福浦、里崎、斉藤と対戦。普段は辛口のゲキを飛ばされる女房役・里崎から3度の空振りを奪うなど、切れのある球を投げ込んで首脳陣にアピールした。
 昨季も開幕投手候補の1人だったがキャンプ中に左足内転筋の肉離れで出遅れ。後半戦無傷の7勝で巻き返し、チームトップの11勝を挙げたものの、シーズン通して働けなかった悔しさが残った。その反省から今春は投げ込みと同時にストレッチ、アイシングを入念に行ってケガ防止にも力を入れている。
 西村監督は開幕投手の明言こそ避けたものの「あそこ(フリー打撃)で投げてくれるだけで安心している」と絶大な信頼を寄せる。成瀬も「そのあたり(開幕戦)で投げられるようにしておきますよ、とは(監督に)言いました」とアピールを忘れない。照準は3月20日の西武との開幕戦(西武ドーム)。投げ合う相手は横浜高の1年後輩・涌井が有力で「あいつより長くマウンドに立っていたい」とライバル心をむき出しにハイペース調整を続けていく。

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2010年2月9日のニュース