ボロボロになるまで投げ続けた右腕がスコアラー転身

[ 2009年12月9日 10:28 ]

 まだ投げたい。最後まであがき続けた野球人生だった。「結果を出さなければ生き残れない世界。来年も契約してもらうために抑えることだけを考えていた」。

 98年に救援で53試合に登板して38年ぶりの日本一に貢献。日本ハム時代の04年は28セーブを挙げて最優秀救援に輝いた。しかし、ひたすら投げ続けた代償は大きかった。今年6月に右ひじの痛みを感じてから歯車が狂った。痛みを我慢してファームで投げ続けたが、9月中旬には投げることさえできなくなった。そんな野球人生を「野球選手として成功したとは言えないかもしれない。でもそれなりに頑張ったと思う」と振り返る。
 第2の人生はスコアラー。今度は陰からチームを支える。「仕事はまだこれから。でもやっぱり強くなってもらいたい」。短い言葉にチームへの強い愛着を感じた。

 ◆横山 道哉投手(よこやま・ゆきや)32歳、14年目。横浜高―横浜―日本ハム。95年ドラフト3位。最高年俸4700万円(05年)。通算成績は370試合21勝26敗45セーブ、防御率3・89。

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2009年12月9日のニュース