決意の渡航…松坂 アメリカで年越し調整

[ 2009年12月9日 06:00 ]

松坂大輔は報道陣の取材を受けながら再渡米する

 レッドソックスの松坂大輔投手(29)が8日、アリゾナ州の練習施設アスリーツ・パフォーマンス・インスティテュート(API)で自主トレを行うために成田発の全日空機で渡米した。メジャー移籍後、米国で年を越すのは初めて。今季は4勝6敗と不本意な成績に終わっただけに「早い段階で追い込んで、体をしっかり仕上げてキャンプに入りたい」と不退転の決意を示した。

 4年目のテーマは「定位置奪回」だ。入団から2年間で33勝を挙げたが、今季は右肩疲労で2度の故障者リスト入り。プレーオフでは先発4番手に回され、登板機会がなかった。世界一になったヤンキースが先発3人でポストシーズンを戦い抜いたように、不動の役割を確保するには3番手までに入ることが絶対条件。レ軍は大リーグを代表する右腕ハラデーの獲得にも動いているだけに「しっかり危機感を持ってやりたい」と話した。
 そのためにも2月中旬のキャンプインに向け、綿密な計画を立て、調整していく考えだ。現在は球団のプログラムに沿って肩を強化中だが、現地時間9日(日本時間10日)からはAPIで約1週間、キャッチボールを含めた本格的なトレーニングメニューを消化。年末は家族と静養するが、年明けからは約1カ月半、再び同施設で、西武・小野寺らと早朝から夜まで野球漬けの“合宿”に入る。
 この日球団は前田専属トレーナーの退団を発表(後任は選定中)するなど、来季は周囲の環境も変わるが、自身がやるべきことは変わらない。「僕はアピールしていかないといけない立場。キャンプでは初日から慣らすというよりも、元気全開でやっていく」。勝負の4年目。松坂は完全復活を誓い、海を渡った。

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2009年12月9日のニュース