ヤンキースは松井秀との交渉先送りに

[ 2009年12月9日 06:00 ]

 ヤンキースのキャッシュマンGMが松井との交渉を先送りにする方針を示した。交渉の優先順位を先発、外野手、指名打者(DH)の順であることを強調し、松井との交渉について「急ぐことはできない。資金をマツイに使ってしまったら先発投手と契約できなくなる」と説明。これまで自チームからFAとなった選手との交渉を優先するとしていたが「より急を要するのは先発投手の市場で、外野手の市場も薄い」と語った。

 ヤ軍は今季の総年俸2億800万ドル(約185億1200万円)から、来季は1億8500万ドル(約164億6500万円)まで削減。この日は先発左腕ペティットとの残留交渉で1000万ドル(約8億9000万円)前後の提示を行い残留は決定的だ。さらに先発や外野手の補強を行えば、松井へ回す資金はなくなる。キャッシュマンGMは「DHは多くの選択肢がある」と語り、松井にオファーすらしない可能性も頭に入れている。

 <指揮官も「投手」>ヤ軍ジラルディ監督も投手補強が最優先であることを強調した。ニューヨーク市内で編成について報道陣の質問に答えた指揮官は「投手陣。そこからスタートだ」と語った。残留が濃厚となったペティットについても「早めに決断するだろう」と語った。松井については「どうなるのかは分からない。(占いの)水晶玉を持っているわけでもない。キャンプまで2カ月半ある」と話すにとどまった。

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2009年12月9日のニュース