筒香の目標は“長距離砲スイッチヒッター”

[ 2009年12月9日 06:00 ]

<横浜 新入団選手発表>中華街を訪れた横浜・筒香は肉まんをガブリ

 横浜の新入団会見が8日、横浜市内のホテルで行われた。育成を含む8選手がプロでの飛躍を誓ったが、主役はやっぱり筒香嘉智内野手(18)だ。

 背番号55のドラフト1位スラッガーは「ハマのゴジラは嫌なんで、筒香でいきます」と堂々の主張。その上で日本人選手では異例となる“長距離砲スイッチヒッター”を目標に掲げた。
 「右でもホームランバッターだと思っている。高校時代は右でも練習していたし、プロでも続けることを考えている」
 横浜高でも相手左腕がサイド、アンダースローの場合は右打席で対応してきた。高校通算69本塁打中、右打席でも2本アーチを放っている。メジャーでは多いが、日本人選手で本塁打を打てるスイッチヒッターは数少ない。将来の中軸候補はキャンプから右打席も積極的にアピールしていくつもりだ。さらに西武入りする同学年のライバル菊池への闘争心も隠さなかった。練習試合では本塁打を含む6打数5安打とあって「凄く相性がいいかもしれない。プロでもライバルとして頑張りたい」と菊池キラーにも名乗りを上げた。
 現在の体重はベストより4キロ増の90キロ。この体重を維持しながら、プロでさらなるパワーアップを図る。ビデオで打席を分析した尾花監督も「彼の魅力は長打。本塁打はきれいに打っている。良い部分を伸ばしてほしい」と期待を込めた。
 無限の可能性を秘めた和製大砲候補が、確固たる決意でプロの世界へと飛び込む。

 <加地社長 ルールの重要性訴える>ロッテの高校生指名選手が飲酒で補導されたことについて、横浜・加地球団社長は新入団選手に社会のルールを守ることの重要性を訴えた。育成を含めて新人5選手が高卒ルーキーとあって、加地社長は「残念だし絶対にやっちゃいけない。当たり前のことをきっちり守ることが大事。社会人としての自覚を持ってもらうように徹底したい」と厳しい表情だった。

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2009年12月9日のニュース