マー君　初の中５日も自己最多の１２勝目！

８回、３ランを放った山崎武（７）を迎える楽天・田中

　【楽天４－０西武】燃える要素はそろっていた。３位を争う西武と、１勝１敗で迎えた３連戦の３戦目。重要な一戦を、今季初の中５日での先発で託された。こういう舞台でこそ力を発揮するのが、楽天の田中だ。８回を４安打無失点で自己最多の１２勝目。「ここ何試合か良くなかったが、いい形で投げられた」。意義の大きな白星に、自賛の言葉が口を突いて出た。

　序盤から西武打線を圧倒した。「真っすぐが良かったし、制球も良かった」。速球がまともに前に飛ばない。追い込めば、鋭いスライダーとフォークがものをいう。三塁を踏ませず、今季最多の１２三振を奪った。

　肩、ひじの状態は万全ではないが、勝負どころで体にむち打った。ここで登板間隔を１日詰めれば、２度続けて西武戦に登板できる。不安要素もあった中５日だが「グラウンドに立てば関係ない」という言葉通り、影響は感じさせなかった。

　３連戦の初戦では、岩隈が延長十回まで力投し、２戦目は永井が２安打完封。「情けないところは見せられないと思った。きょうはそこが大きかった」。何よりも、気持ちの強さを見せつけた１１５球だった。