ソフトバン!バンク!6発ド派手“完全V”

[ 2009年6月21日 06:00 ]

 【ソフトバンク11―7横浜】こんなに痛快な逆転劇もそうはない。右へ左へ。ソフトバンクナインの打球が次々とフェンスを越えていく。交流戦3チーム目で最多タイとなる6本塁打。横浜の夜空に架かるアーチの連続に、現役通算437本塁打の秋山監督も「一発攻勢だったね。どこからでも点が取れるのはいいこと。調子の悪い選手がいない」と上機嫌だ。

 すでに2連覇を決めている交流戦を象徴するような勝ち方だった。本多が今季1号の先頭打者弾。直後に2本塁打で逆転されて迎えた2回だ。無死一塁から長谷川が右越えに同点2ランを放つと1死後、田上が低めのスライダーをチームトップの11号。「打てる球をきっちり一発で仕留められた。やられた分をそのまま返せた」と納得の口ぶりだった。さらに5回にオーティズの10号、6回は松田、7回には再び長谷川がスタンドにぶち込んだ。03年9月14日のオリックス戦(ヤフー)以来、2106日ぶりのチーム6本塁打。プロ入り初の1試合2発に長谷川は「バットに球が吸い込まれていくような感覚というか…。とにかくいい感じ」と振り返った。
 貯金9。横浜に快勝してセの6球団すべてに勝ち越しを達成。交流戦5年目で初となる“完全優勝”も決めた。前回1試合6発の03年は井口、城島らを擁して日本一に輝いた年。今年の打線も負けてはいない。若タカ軍団の勢いは止まりそうもない。

 ▼データ  ソフトバンクが6本塁打。交流戦の1試合最多本塁打は、横浜が05、06年、ロッテが06年にマークした各6本塁打。ソフトバンクは3チーム目(4度目)の最多タイ記録になった。また、相手の横浜も3本塁打。両軍合計9ホーマーも06年6月2日の横浜(6本)―日本ハム(3本)戦に並ぶ交流戦最多タイ。

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2009年6月21日のニュース