イチロー3安打 打率、安打数とも両リーグ単独トップ

[ 2009年6月21日 15:24 ]

ダイヤモンドバックス戦の8回、三塁前にバント安打を決めるマリナーズのイチロー

 米大リーグ、マリナーズ―ダイヤモンドバックスは20日、シアトルで行われ、マリナーズのイチロー外野手は「1番・右翼」で先発し、5打数3安打だった。1打席目からの内容は左飛、中前打、遊飛、二塁内野安打、三塁前バント安打で打率は3割5分2厘。

 今季安打は93本で、打率、安打数ともに両リーグ合わせて単独トップ。
 マリナーズは7-3で勝って2連勝で34勝34敗、勝率を5割に戻した。

 イチローはチームの勝率5割復帰にも冷静だった。「後になって、ここがポイントだったと分かることが多い。それを感じながら試合をすることは大事」。どのゲームも転機になり得る。今後も一つ一つの試合を大切に戦うという意味だろう。
 敵が嫌がることをやる。その姿勢は8回無死二塁で仕掛けた三塁前バント安打によく出ていた。前の打者の2点二塁打でリードを4点差に広げた直後。浅めに位置していた三塁手の前に絶妙のバントを転がした。相手に心理的ダメージを与える攻撃だ。
 この嫌らしさが、マリナーズの同僚たちにも感じられるようになってきたのか。そんな問いには「まだ、ですね。勝ちを重ねていかないといけない」。まだ折り返し地点にも達していない。勝率5割で気を抜くわけにはいかない。(共同)

続きを表示

2009年6月21日のニュース