神がかり的 ヤクルトが3戦連続サヨナラ

[ 2009年6月21日 18:29 ]

 【ヤ6―5西】ヤクルトが3試合連続のサヨナラ勝ちで2年ぶりの7連勝。同点の9回、代打ユウイチの二塁打などで1死満塁とし、福地のゴロを相手一塁手が本塁に悪送球、決勝点が入った。西武は9回に追い付く粘りを見せたが、報われず5連敗となった。

 ≪優勝の気配が…≫5―5の9回裏。ヤクルトは先頭の代打ユウイチの二塁打をきっかけに1死満塁とし、打者は途中出場の福地。2球目を引っ張った打球は一塁手へのゴロとなったが、西武の中村が本塁へ悪送球し、3試合連続のサヨナラ勝ち。またも劇的な形で接戦を制した。
 「あんな形ですいません」と福地。この日のヤクルトの粘りを象徴するような、泥くさい一打だった。リードされても2度追い付き、8回に相川の適時打で勝ち越し。満を持して9回に投入した林昌勇が打たれたが、打線がすぐに取り返した。
 その9回、同点とされた後の2死満塁のピンチで一、二塁間を襲った中島の鋭い打球を「完ぺきなタイミングで捕れた」と田中が横っ跳びで防いだ。前夜のデントナのように、1人が派手な活躍をしたわけではない。全員で攻撃し、守る。ナインの気持ちが結束していることが、今の強さに結び付いている。
 15勝9敗として交流戦を締め、高田監督は「勢いのつく形で終えた」。2年ぶりの7連勝で貯金は14。過去に3試合連続サヨナラ勝ちを記録した1978年と95年、ヤクルトはどちらの年も日本一に輝いている。吉兆と言えそうだ。

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2009年6月21日のニュース