GM興奮!ケンシンがダイスケに投げ勝った!

[ 2009年6月21日 06:00 ]

 【ブレーブス8―2レッドソックス】地区首位を走るレッドソックスを叩いての4勝目。しかもメジャーでは5度目となった日本人先発対決で松坂に勝った。クラブハウスでブレーブス・川上に近寄ったレンGMは「私のケンシンが勝った!」。コックス監督も「あしたの日本の新聞の見出しは何だ?“川上投げ勝つ”だろう」と笑った。川上の表情も自然と緩んだ。

 「敵のファンばかりだけど、それはそれで気持ち良かった。(松坂は)意識します。恥ずかしい投球はできない。重要な試合でいい投球?そうです、と言うと、常に気合を入れろと言われますんで。でも、そういう試合を勝ちにできて凄い自信になった」
 とにかく腕を振った。初回は3者三振。前回13日のオリオールズ戦の立ち上がりは制球を意識しすぎて2失点した。「(前回は)初回にコースを狙いすぎて窮屈になった。反省も生かして、球場は大きくないが、勢いでね」。初球ストライクは打者23人中16人。攻めの投球で自らの有利なカウントに追い込んだ。5回までわずか1安打。6回に2ランで失点したが、5月22日のブルージェイズ戦でハラデーに投げ勝って以来の4勝目は攻め抜く勇気がもたらした。
 勝利のなかった最近4戦も、すべて自責点が3点以下と耐えてきた。援護点が少なく、救援陣が逆転を許しても黙々と先発の仕事に集中した。試合後に室内打撃ケージで通訳を相手に1人で居残りキャッチボールを行ったこともある。さらに17日には、救援陣の疲労から“ブルペン待機”を命じられ、試合中にブルペン投球を行った。どんな状況にも屈することのない強い精神力。22日に34歳の誕生日を迎える右腕は「試合をつくることが大事。ぼちぼちです」と控えめに締めくくった。

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2009年6月21日のニュース