ふがいない!ボストンファンが松坂にブ~~~イング

[ 2009年6月21日 06:00 ]

 【レッドソックス2―8ブレーブス】レッドソックスの松坂大輔投手(28)は19日(日本時間20日)、ブレーブス戦で川上憲伸投手(33)と投げ合ったが、4回0/3を8安打6失点で5敗目(1勝)。ふがいない内容に地元ファンからは容赦ないブーイングが浴びせられた。防御率は8点台に突入。次回登板は白紙となり、22日に首脳陣がマイナーでの調整も含めた今後の起用法を協議することになった。一方、川上は6回を2安打2失点の好投で4勝目(6敗)を挙げた。

 ボストンのファンもついにしびれを切らした。初回無死二、三塁。松坂がマキャンをストレートの四球で歩かせると、強烈なブーイングが起こった。次打者に押し出し四球を与えると汚いヤジまで飛び交う。5回の降板時も拍手をかき消すブーイング。メジャー3年目にして本拠地では初の屈辱。「結果が出ていないのは誰もが分かっていること。プロですから…。結果が出なければ(ブーイングは)起きても当然」と現実を受け止めた。
 不振から抜け出せない。初回に先頭打者に初球本塁打を許すと、わずか4球で3連打。打者5人で2点を失うと、4、5回にも失点を重ねてKO。試合後の会見では米メディアから「ブーイングをどう思ったか」など辛らつな質問が飛んだ。松坂は終始下を向き表情は曇ったまま。ため息も多く「今のままでは(先発枠に)いる資格はないと思う」と発した時は、会見場が静まりかえった。
 最近3試合で15失点。不振の原因は定まらない投球フォームだ。この日も左足の上げ方を変えたが、力みから頭が突っ込み、タメができない。左肩の開きも早く、リリースポイントも見やすくなっている。16日にはブルペンでメジャー移籍後最多となる132球の投げ込みを敢行。球場の階段を駆け上がり、下半身強化に励む姿もあった。しかし試合後、自身の映像を確認した松坂は「思ったのと全く違う動きでがっかりした」と言った。3月にWBCに出場したため、しっかりキャンプを送れず、突貫工事で開幕に間に合わせたツケは予想以上に大きかった。
 レ軍は通算210勝右腕スモルツの復帰に伴い先発を6人で回す予定だったが、フランコナ監督は松坂の次回登板について「(試合のない)22日に考える」とした。契約によりマイナー降格には本人の同意が必要となるが、今のままでは松坂も再調整を選ぶ可能性もある。「(苦しい時が)終わらないことはないと信じている」。かつてない苦境に立たされた松坂は自分に言い聞かせるように言った。

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2009年6月21日のニュース