松坂はどうして打たれるの?データでは…

[ 2009年6月21日 10:37 ]

 今シーズンの松坂の不振の原因の1つに直球の制球が甘いことが挙げられる。全投球のコース別割合を比較すると、今季はストライクゾーン内で最も高い数字となっているのが真ん中高めの9%だ。長打になりやすいこのゾーンは07~08年は3%で、最も割合が低かった。ストライクの稼ぎ方でも、今年は過去とまったく違うことが分かる。

 その制球の甘さを裏付けるように、今季の直球の被打率は・392。過去2年間の・243から大幅に悪化している。
 言わば直球が甘いコースに入り、それを狙い打たれるため、変化球との組み立てがうまくいかないという悪循環にはまっているのだ。
 松坂が日米合わせて過去10年間で勝ち星が2ケタに達しなかったのは、右ひじ痛で長期離脱した02年(6勝2敗)だけ。これまでに負け越したシーズンはなく、勝率5割が1度(01年15勝15敗)ある。今季はまだ1勝、じっくりと自分を見つめ直してほしい。

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2009年6月21日のニュース