広島 一瞬のすき突く好走塁で勝つ

[ 2009年5月5日 15:15 ]

 【広島2-0中日】両チームが放った安打は中日、広島とも5本ずつ。互いに好機をほとんどつくれなかった試合で、一瞬のすきを突いた的確な判断力が広島を勝者にした。

 1回に1点を先制した広島の2回の攻撃。1死から石井が四球で出塁し、続く石原が一ゴロを打った場面だ。高いバウンドの打球をブランコが捕り、ゆっくり一塁を踏む。この時、二塁に達していた石井は「ファーストが背を向けていたので、いけると思った」とスピードを落とさずベースをけった。慌ててブランコが三塁へ送球したが、悠々セーフ。直後に大竹が左前打を放ち、貴重な追加点が入った。

 「そういうのがカープの野球だから」と石井は胸を張る。チーム打率は2割3分台と低くても、抜け目のないプレーが勝利をたぐり寄せることを証明してみせた。ブラウン監督は「いい走塁だった。非常に優れた状況判断」と、ベテランを手放しで褒めた。

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2009年5月5日のニュース