金子 2年ぶり完投勝利!無四球で飾る

[ 2009年5月5日 20:40 ]

完投勝利しナインに祝福されるオリックス・金子(中央)

 【オリックス2-1ソフトバンク】最後はひやりとさせられた。1点リードの9回2死三塁。小久保の三塁へ強い当たりを山崎浩が好捕し、三ゴロに。オリックスの金子が2季ぶりの完投勝利をプロ初の無四球で飾った。

 140キロ後半の速球と「今季一番うまく使えた」というカーブを中心とした変化球との緩急がさえ、打たせてとった。昨季10打数5安打と打たれた松中も、変化球主体の慎重な攻めで完ぺきに封じた。前回登板のロッテ戦では、完封を目前にしながら9回1死から3ランを浴び降板。「同じ失敗をしなくて良かった」と童顔をほころばせた。
 開幕投手を務めた昨季は自身初の2けたとなる10勝を挙げたが、負け数も9。防御率3・98と不安定だった。今季は「コーナーを狙いすぎず、打たれてもいいくらいの気持ち」で思い切って投げているという。
 プロ入り後は0勝4敗だったソフトバンク戦でホールトンとの投手戦を制し、苦手意識もぬぐい去った。球場へ応援にきた1歳の息子に、パパの快投は「こどもの日」の何よりのプレゼントとなった。

続きを表示

2009年5月5日のニュース