岡島好投 勢い止めた!Rソックス逆王手

[ 2008年10月20日 06:00 ]

<レイズ・レッドソックス>6回から登板の岡島

 【レッドソックス4―2レイズ】王者レッドソックスが逆王手をかけた。ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦が18日(日本時間19日)に行われ、6回から登板した岡島秀樹投手(32)が2回を無安打無失点と好投。逆転勝利に貢献し、チームは3勝3敗のタイに戻した。一方、レイズの岩村明憲内野手(29)は4打数無安打。2年連続世界一を狙う常勝軍団か、それとも前年最下位から初のリーグ優勝を目指すミラクル軍団か――。運命の第7戦は19日(同20日)に行われる。

【松坂ジャージ


 試合後の勝利監督インタビュー。笑顔で会見場に現れたフランコナ監督は開口一番に岡島の名前を挙げた。
 「オキ(岡島)は2イニング投げてほしいところで役割を果たしてくれた。彼は打者の左右関係なく任すことができる。とても貴重な存在なんだ」
 6回に2点を勝ち越すと、その裏、エースのベケットに代えて迷わず岡島を投入した。いつも通りのコーナーを丁寧に突く投球で、2回を無安打無失点。8回はマスターソン、9回はパペルボンも無安打投球で続いた。ポストシーズン連続イニング無失点の大リーグ記録を25回に伸ばした守護神も「リリーフの1人目(岡島)がいい流れをつくってくれた」と左腕の好投を絶賛した。
 7点差を大逆転した地元ボストンでの第5戦。この試合も松坂の後を受け、5回から救援した岡島が2回を無失点に抑え、好調レイズ打線の勢いを止めた。今シリーズは4試合登板で6回1/3を投げ、防御率は0・00で、安打は1本しか許していない。今ポストシーズンは流れを変える“切り札的存在”として首脳陣の早めの投入が、チームに好結果を呼んでいる。本人は無言で球場を後にしたが、ファレル投手コーチは「予定通り後ろが回ったのは彼のおかげ」と感謝しきりだった。
 7回戦制のポストシーズンで1勝3敗から逆王手をかけたチームのシリーズ勝利確率は79%。しかも、レッドソックスは王手をかけられた試合はこれで9連勝と、逆境に追い込まれるほど強さを発揮している。リーグ連覇まであと1勝。「いいプレーをした方が勝つ。それだけだ」。フランコナ監督は自ら指揮を執った04年、07年の再現を確信しているようだった。

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2008年10月20日のニュース