新監督のもと阪神いきなり“重い課題”…

[ 2008年10月20日 22:02 ]

 【阪神0―2中日】阪神の戦いが終わった。5シーズンに及んだ岡田監督の勝負のときもピリオドを打った。巨人に逆転されてリーグ優勝をさらわれ、せめてクライマックスシリーズを勝ち抜いて…。すべてははかない夢のごとく、消え去った。

 総括すれば、今季の阪神に恥ずべきものはない。岡田監督の辞任は個人の責任感から生じている。巨人と優勝争いを演じた選手の力を褒めても、否定はできないだろう。十分な働きは誰もが認めるものだった。
 でも、現状には物足りなさはある。主力にベテランが多くなり、一つ歯車が狂うと大崩れの危機につながる。現有戦力に刺激を与える若い力の押し上げを、と願っても遅すぎる感がある。チームの新陳代謝でも巨人に一歩譲っていて、難しいときがやってきそうだ。
 育てつつ勝つという難題を無視して前へは進めない。展望も開けてこない。新監督を迎える阪神は、いきなり重い課題を背負うことになる。

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2008年10月20日のニュース