「いつのまにか5年」5度舞った岡田監督

[ 2008年10月20日 22:53 ]

試合終了後、選手に胴上げされる岡田監督

 【阪神0―2中日】胴上げで、5度舞った。選手1人1人の手を取り、声を掛ける。唇をかみしめ、必死にこらえていたが駄目だった。涙がこぼれて来る。岡田監督は「いつのまにか5年たっていたという感じ」と監督生活を振り返った。

 1回1死三塁で新井、金本が凡退。8回2死三塁で関本が遊飛に倒れるなど、1点が遠い。シーズン中には、打開策の見えない貧打に「おれは打撃コーチじゃない」と声を荒らげたこともあったが、この日は違う。「チャンスで1本出ていればというのはあった。最後もゼロで終わっているんやから」と柔和な表情だった。「5年間の集大成」と臨んだ決戦も、得点力不足に泣かされた。

 「(白星を)できるだけ重ねていく気持ちやった」と未練も残るが、それ以上に達成感が大きい。「100パーセントじゃないけど目指したチームになりつつある」。「常勝阪神」を作り上げた名将は、惜しまれつつユニホームを脱いだ。

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2008年10月20日のニュース