岩村「クソくらえ」 レイズまた足踏み…

[ 2008年10月20日 06:00 ]

<レイズ・レッドソックス>無安打に終わった岩村

 【レイズ2―4レッドソックス】今季勝率・704を誇ったホームに戻っても、一度狂った歯車を戻すことはできなかった。4戦連続で7得点以上していたレイズ打線は4安打でソロ本塁打の2点のみ。6回は遊撃手バートレットの失策から追加点を許した。2日前にアウト4つまで迫ったワールドシリーズへの切符が遠く感じた。

 岩村も4打数無安打。「最悪ですね。クソくらえです」と自身に対して吐き捨てた。2点を追う8回無死一塁では空振り三振。ポストシーズン全試合に出塁していた連続記録は9試合で途絶えた。シートで覆われた3階席の一部が開放されたこの日は、06年4月以来2年ぶりの4万人超え(4万947人)となったが「お客さんは自分たちのリズムにしようとしてくれたけど、つかみ切れなかった」と話した。
 リーグ優勝決定シリーズで3勝1敗から逆王手をかけられた球団がシリーズを突破したのは、過去7度中一度だけ。だが、岩村は「この苦しみは残っているチームにしか味わえない。幸せなこと。これくらいだいご味があってもいいんじゃない」と前を向いた。あと1勝。前年メジャー最低勝率チームがここまで起こしてきた奇跡に比べれば、難しいことではない。

 <アップトン PS7本目>レイズの好調アップトンが初回、地上38メートルにある左翼の作業用通路に当てる認定ソロを放った。レギュラーシーズン145試合で9本塁打だったが、これでポストシーズンは10試合で7本目。ボンズ、ベルトランの8本に次ぐ史上3位タイとし、リーグ優勝決定シリーズの4本塁打11打点は最多タイとなった。重い空気のクラブハウスで「追われることには慣れている。1年間そうだったんだから」と24歳は力強かった。

 <次戦両軍先発 第3戦と同じ>第7戦の両軍先発は、第3戦と同じ顔合わせとなる。前日の会見で「厳しい相手だということは1年を通じて分かっている。大事なのは戦う姿勢を崩さないこと」と話したレイズのガーザは普段から登板前日は口を開かず、前回もそれを貫き6回0/3を1失点と好投しただけに、この日は無言。対照的に前回は6回途中5失点と沈んだレッドソックスのレスターは会見し「こんな機会に恵まれ興奮している」とリベンジを誓っていた。

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2008年10月20日のニュース