藤川ガックリ…岡田阪神の戦いは終わった

[ 2008年10月20日 21:11 ]

試合後のセレモニーで涙の藤川ら、ナインと握手する岡田監督

 【阪神0―2中日】最後は力と力の勝負に敗れた。0―0と緊迫した展開が続いた第3戦。阪神は8回まで1安打と快投を続けた岩田を下げ、9回から藤川を投入した。2死三塁でウッズを迎え、150キロのストレートを完ぺきに右中間スタンドに運ばれた。

 3球目まですべてボール。強打者を警戒し、ストライクゾーンを微妙に外した。何とかフルカウントまで持っていったが、6球目に悲劇が待っていた。矢野のミットは外角低めを要求したが、ボールは吸い込まれるように真ん中の高めへ。スタンドに打球が消えるのを見届けた守護神は、ガックリと肩を落とした。
 岩田が今季一番の投球を見せても、打線が援護できなかった。1回から1死三塁の先制機を迎えたが、新井と金本が凡退。赤星の二塁打と失策で2死三塁とした8回の攻撃も、関本が遊飛に倒れた。大一番のプレッシャーからか、どの打者も力みが見られた。
 第2戦を理想的なつなぎの野球で勝っただけに、悔しい終わり方だ。前夜の勝利の後は「できるだけ長く監督とハイタッチしたい」と話していた藤川。岡田監督が「5年間の集大成」と位置付けた決戦が今、終わりを告げた。

 ▼阪神・岡田監督 送り込んだ以上は、(藤川に)、何も言うことはないよ。投手戦やけど、チャンスで1本出ていればというのはあった。(最後の試合)いつの間にか5年たっていたという感じ。

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2008年10月20日のニュース