試練の日本ハム…ケガでリタイヤ続出

[ 2008年6月5日 18:59 ]

 選手会長の金子誠、先発の武田勝、不動の1番打者・森本、抑えのマイケル中村、捕手で中軸打者の高橋――。日本ハムは中心選手が負傷で戦列を離れている。

 4番・稲葉も右臀部(でんぶ)に痛みを抱え、万全ではない。梨田監督は「1人で穴を埋めるのは無理。全員で戦うしかない」と語る。
 5月25日に森本、6月1日に高橋が、ともに死球で左手を骨折して全治約1カ月と診断された。手薄な右打者の相次ぐ離脱に、3日の広島戦からベンチの隅に清めの盛り塩を置いた。
 ミスにつけ込むしぶとい野球でリーグ2位、交流戦首位タイにはつけているが、梨田監督は「何とか勝っているだけ。本当の力はない」と話す。
 リーグ最低打率に最少得点。攻撃面はもともと苦しいが「打線の穴を埋めるのは投手」と指揮官は言い切る。失点を極力抑えなければ、勝機は生まれないという算段だ。
 過去2年は大きな故障者が出なかったことも、リーグ連覇の要因となった。この難局をどう乗り切るのか。日本ハムが3連覇への試練を迎えている。

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2008年6月5日のニュース