プロ注目近大・巽「0点」で狙う大学日本一

[ 2008年6月5日 07:24 ]

2年ぶり出場の近大のエース巽

 10日から6日間、26校が参加して神宮球場と東京ドームで行われる全日本大学野球選手権に西の強豪、近大が2年ぶりの出場を決めた。過去に25度出場し、優勝4度を誇る伝統校のエースとしてリーグトップの5勝を挙げ、チームをけん引したのが4年生の巽真悟だ。

 182センチ、67キロと細身の体格ながら、しなやかな腕の振りから最速150キロを投げる右の本格派。縦に落ちる変化球も切れ味抜群だ。関西ナンバーワン投手との呼び声が高く、プロのスカウトが連日スタンドから熱視線を送った。
 リーグ戦序盤はフォームの修正に試行錯誤し、好不調の波があったが、終盤は体が開く癖が直り、安定感のある投球を取り戻した。巽は「リーグ戦は思うような投球ができなかったが、目標の5勝達成はプラスに考えたい」と前を向く。
 和歌山・新宮高の大先輩にあたる榎本監督は、普段右腕をほめることは少ないが、それは期待の裏返しである。全日本選手権に向けて「ベスト4までたどり着いて、責任を果たしたい」と指揮官。注目の右腕は「投げる試合は全部0点に抑えられれば最高。このチームで全国制覇したい」と活躍を誓った。

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2008年6月5日のニュース