打率4割!内川“隠れ首位打者”だ

[ 2008年6月5日 16:22 ]

 低迷する横浜で8年目の25歳、内川が輝きを放っている。5日現在で打率は4割ちょうど。あと数試合で規定打席に達し、首位打者に躍り出る予定だ。

 好調の要因は打席での積極的な姿勢にある。カウント別で見ると、初球を打った時は25打数13安打で、0―1からが24打数12安打。ストライクを取りにくる甘い球を逃さずにとらえていることが分かる。
 精神面に課題があり「周りを気にしすぎて、自分を見失うことがあった」という。好調を持続できないことがあったが、交流戦では成長した姿が見られた。5月21日の日本ハム戦ではダルビッシュの厳しい内角攻めで、1打席目は二飛に倒れた。しかし、2打席目と3打席目は踏み込んで中前打を放った。「そこでひるんだら、またやられてしまうんで」と力強く話した。
 「今年が勝負の年」という危機感が飛躍の原動力になっている。登録は外野手。しかし、一塁手での出場機会を逃さず、3番打者としてチームの柱に成長した。
 現在の打率トップは東出(広島)の3割4分。内川は2位以下を大きく引き離している“隠れ首位打者”だが、トップに名前が出て、数字の重圧にさらされてからが本当の勝負になる。

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2008年6月5日のニュース